不動産査定の種類と方法
前回の記事では『不動産査定における4つの価格』を解説していきました。
今回の記事ではその4つの価格を算出するための種類と方法について解説をしていきます。
目次
机上(簡易)査定
この査定方法は依頼を受けた不動産業者が周辺の取引事例等を基にコンピューターにて査定を行うため、簡単におおよその金額を知る事の出来る査定方法です。
机上(簡易)査定は迅速に行えるため、初期段階での価格の目安を知るのに役立ちます。
今後売却を検討している、おおよその売却金額の目安だけでも知っておきたい、と言う方におススメの査定方法と言えます。
ただ、実際の市場価値を正確に反映するためには不動産の管理状態や損傷状態、通風、騒音、日照、眺望、振動、臭気、段差など、実際に見ないとわからない要素が存在します。
机上(簡易)査定ではこれらの要素を価格に反映できないためより正確な金額を知りたいと言う方は、後述する『訪問査定』よりも精度が劣ってしまうと言うデメリットがあります。
訪問査定
不動産の訪問査定とは、不動産業者や査定士が物件を実際に訪問し現地の状況や特徴を確認した上でその不動産の市場価値を評価するプロセスです。
訪問査定では、机上(簡易)査定ではわからなかった『不動産の管理状態や損傷状態、通風、騒音、日照、眺望、振動、臭気、段差など』を実際に考慮した上で査定を行うためより精度の高い金額を出す事が可能となります。
また、実際に不動産業者や査定士が訪問してくれるため売却金額の相談や、売却方法の相談などをその場で行う事が出来る点もメリットの一つと言えます。基本的に訪問査定は無料で行える査定方法なので、具体的に売却を検討している方にはおススメの査定方法です。
しかし、訪問査定を依頼すると不動産業者からの営業活動も同時に対応しなければならなくなります。
営業電話の対応や定期的な訪問を受けたくないと言う方は前述の『机上(簡易)査定』でおおよその金額を知っておくだけでも良いかもしれません。
不動産査定金額
前述の『机上(簡易)査定』・『訪問査定』で不動産の売却金額の目安がわかりました。
その中で『訪問査定』で算出された金額が、より精度の高い査定金額と説明をしましたがこの金額も不動産業者によって大きく異なる場合もあります。
それは、不動産会社の査定はあくまでも営業活動の一環だからです。
不動産会社の査定は基本無料で実施してくれますが、その後、自社で仲介の媒介契約を締結し、買主を見つけ(売買契約をして)、報酬をもらうために無料で査定を行っています。
1社目の不動産会社の提示額を見て、自分の予想より高いと「この不動産会社が一番高くてよさそう」と結論を出してしまいそうですが、複数社に査定を依頼することが大切です。
複数社に依頼をすれば、どれぐらいが妥当な査定額かわかるようになるでしょう。
最後に
今回の記事では不動産を売却する際の方法について詳しく解説しました。
今回解説した査定方法は主に不動産業者が査定を行う方法です。
次回記事では不動産業者以外に査定を依頼する方法とその種類について解説していきたいと思います。