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不動産豆知識

『媒介契約』それぞれのメリット・デメリット

前回の記事で解説したそれぞれの媒介契約、今回はそれぞれの契約内容でのメリット・デメリットを解説していきます。

一般媒介契約

一般媒介契約は複数の不動産業者と契約を結ぶ事が出来る点が最大の強みになります。

複数の不動産業者に依頼をする事でより広い販売活動が期待できる点、不動産業者同士が競合し早期の売却が期待できます。

ただし複数の不動産業者に依頼をすると言う事はその数だけ不動産業者とのやりとりが発生します。

売却依頼をした物件状況の確認や購入希望者の見学対応等、依頼者として対応すべき量が比例して増加していきます。

普段の生活に大きな影響が出るようであれば依頼をいている不動産業者の数を減らす事も検討する事をおすすめします。

専任媒介契約

専任媒介契約は一般媒介契約と違い一社の不動産業者のみに依頼ができる契約です。

一社のみに依頼をする事で売却活動を積極的に行ってもらえる、販売状況の報告も定期的に受ける事が出来る点が強みです。

さらに、専任媒介契約は自身で見つけた購入依頼者と売買契約を結ぶ事も可能となるので自身で購入希望者を探す余裕がある場合は後述する専属専任媒介契約よりも専任媒介契約を結ぶ事をおすすめします。

専任媒介契約のデメリットとしてあげられるのは一社にしか依頼を出来ないと言う性質上販売期間が長期に及ぶ可能性があります。

また、依頼をした不動産業者の販売活動が希望していた、期待していたものとかけ離れている場合もあります。

依頼をする前にその不動産業者がどう言った販売活動を行うのか、どう言った物件を得意としているのか、逆にどう言った物件を苦手としているのかを前もって把握しておく事が必要となります。

専属専任媒介契約

専属専任媒介契約は前述の専任媒介契約と違い自身で購入希望者を探した場合も依頼をした不動産業者を必ず通して売買契約を締結する必要がある契約です。

3つの契約内容の中で1番不動産業者への縛りが強い契約内容となるのでその分より積極的な販売活動を期待する事ができます。

デメリットとして、前述の専任媒介契約と同じく販売活動の長期化や依頼をする不動産業者の把握等があげられます。

専任媒介契約・専属専任媒介契約における『囲い込み』

専任媒介契約・専属専任媒介契約において最も注意しなければならないのが『囲い込み』です。

専任媒介契約・専属専任媒介契約は契約期間中は依頼をした不動産業者一社に販売活動を行ってもらう性質上があり、囲い込みとは依頼を受けた不動産業者が依頼者と購入希望者から仲介手数料をもらうために依頼された物件の情報を公開しない、また公開していたとしても他社からの物件情報確認に応じない等の行為を言います。

不動産業者側からすると、依頼者・購入希望者から仲介手数料を頂く事で多くの利益を確保する事が出来る為、囲い込みを行い自社で見つけた購入希望者と売買契約を締結します。

その分購入希望者が現れるまで販売活動が長期に及び依頼者にはデメリットしかない行いです。

囲い込みは以前から問題とされている行為ですが立証が難しいです。

もし依頼をした物件が囲い込みをされているのではと感じた場合は最寄り管轄の不動産宅建協会、または依頼をした不動産業者とは別の不動産業者へ連絡をして状況を確認しましょう。

最後に

媒介契約はその種類によってそれぞれメリット・デメリットがあります。

依頼をする不動産業者を選ぶ際は複数の不動産業者に相談をして納得のいく媒介契約を締結する事が重要です。

依頼をする不動産をどの様に売却したいのか?売却までどのくらいの期間を目安にしているのか?自身の希望もしっかりと伝えた上で信頼出来る不動産業者を選びましょう。

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